大学の栄養学部ではどんなことを勉強するんですか?




大学の栄養学部ではどんなことを勉強するんですか?






とある大学の食物栄養学科を卒業しました。
☆厚生労働省が指定した、大学や4年制専門学校での管理栄養士の専門科目は、
<専門基礎分野>
「社会や環境と健康」:社会福祉概論、○公衆衛生学、健康管理概論など
→福祉とは?介護とは?
環境破壊とは?
・・・といったことを学びます。
「人体の構造と機能、及び病気の成り立ち」
:△解剖生理学、△解剖生理学実験、△病理学、
△生化学、△生化学実験、△微生物学、△医学一般、スポーツ栄養学など
→人体について勉強します。
高校の化学や生物を、もっと細かく深く勉強する。といった感じ。
「食べ物と健康」
:△食品学総論、△食品学各論、△食品学実験、△食品分析実験、
△食品衛生学、△食品衛生学実験、☆食品官能検査鑑別論、
△調理学、日本料理調理実習、西洋料理調理実習、中華料理調理実習など
→食品・食材の中にいる細菌を、動きを鈍らせて行動できなくして、食品・食材が腐るのを遅らせるにはどうすれば良いのか?
食品・食材の中にいる細菌を殺して、殺菌する方法は?
・・・といったことを学びます。
<専門分野>
「人体と栄養」:△基礎栄養学、△基礎栄養学実験など
→人の体の中に入った食べ物を、エネルギーとして使えるように、
人の体の中で、どういう風に変化させているのか?
・・・といったことを学びます。
「日常生活と栄養」
:応用栄養学、△応用栄養学実験、応用栄養学調理実習など
→赤ちゃんは、1日あたり、こういった栄養素が、これくらい必要。
幼稚園児は、1日あたり、こういった栄養素が、これくらい必要。
高校生は、1日あたり、こういった栄養素が、これくらい必要。
成人は、1日あたり、こういった栄養素が、これくらい必要。
高齢者は、1日あたり、こういった栄養素が、これくらい必要。
・・・といったことを学びます。
「栄養の指導と教育」
:栄養指導論、栄養教育プログラム論、栄養カウンセリング論、☆栄養指導実習など
→病院や保健所などで、食事・食生活の相談にきた人に、
わかりやすく、栄養の知識を教えるには、どうすれば良いのか?
理想的な栄養バランスの、食事の献立メニューを考える方法
・・・といったことを学びます。
「病気の治療と栄養」
:△臨床栄養学総論、△臨床栄養学各論、臨床栄養学調理実習など
→糖尿病、腎臓病、肝臓病、心臓病というのは、どんな病気なの?
糖尿病、腎臓病、肝臓病、心臓病を悪化させないためには、どんな食事をすればいいの?
・・・といったことを学びます。
「国民の健康と栄養」
:○公衆栄養学概論、☆公衆栄養学実習、○栄養疫学など
→メタボを予防するには、どうすればいいの?
・・・といったことを学びます。
「施設給食の運営と管理」
・・・給食計画実務論、給食経営管理論、食品流通論、
☆栄養管理実習、☆給食経営管理実習など
→病院や給食センターなどで、
50人・100人分もの、大量の食事を一気に作る時のポイント
・・・といったことを学びます。
「総合演習」:☆食物栄養学演習、☆食物健康科学演習など
→上記のような科目で習ったことを生かし、
いろいろ考えてみましょう。
・・といった感じ。
「校外実習」:保健所栄養士実習、給食センター栄養士実習、
病院栄養士実習、社会福祉施設栄養士実習など
→夏・冬・春休みなどに、
給食センター・病院・保健所・社会福祉施設などへ、
1~2週間ずつ通って、栄養士の仕事を体験します。
・・・といった幅広い科目を学びます。
☆ですから、
栄養士や管理栄養士の学部・学科・専攻では、
栄養についての勉強と、献立作成とお料理の練習だけやって、オシマイということでは、ありません。
→このうち、高校の数学・古典・英語・社会・物理・地学の知識が必要な授業は、1つもありません。
△の科目は、
・高校の生物基礎の、特に、動物の分野
・高校の化学基礎の教科書の最後のほうにでている「有機化学」という分野
の知識が必要となります。
○印の科目では、
多少の計算問題が出て来ますが、
どれも小学生レベルの算数の知識で解ける問題ですので、
心配する必要はありません。
→また、上で挙げた科目の中に、実験や実習という科目が多かったですよね。
実験や実習の授業では、
「今日の実験や実習の授業でやったことを、自分なりにレポートにまとめて、来週の実験や実習の時間に提出しなさい」
という宿題が出ます。
※レポートのまとめ方や書き方については、
実験や実習の一番最初の時間に、詳しい説明がありますので、
「もしレポートうまく書けなかったらどうしよう・・・」
と、心配する必要はありません。
→ですから、
しょっちゅう文章を書くことになりますので、
現代文や、漢検3級~準2級程度の正しい漢字の知識があったほうが良いです。
☆印の科目は、パソコンを使うこともありますので、
高校の情報の知識が必要となる場合があります。
※私自身、数学が大嫌いだったので、
高校では、何のためらいもなく、文系クラスにしました。
ですが、栄養について学びたいと思い、
思い切って理転して、生物基礎を復習し、なんとか合格出来ました。
そのため、1年生の時に、科学と人間生活、と生物基礎をやっただけで、
生物や化学基礎・化学は、全くやっていなかったので、
入学前は、とっても不安でした。
→しかし、私が卒業した学校では、栄養士の科目とは別に、
1年生の前期に、「基礎化学概論I」・「有機化学概論」・「基礎化学実験」
1年生の後期に、「基礎化学概論II」・「基礎生物学概論」
・・・といった、<高校の生物基礎&生物や、化学基礎&化学の範囲を復習する>授業があったので、
これらの科目を勉強して、なんとか基礎的なことを理解出来て、
どうにかこうにか栄養士の科目についていくことができました。
また、実験の授業では、
高校の理系クラスから進学してきた人でもやったことがないような、結構難しめの内容を扱うので、
全員が初めてでした。
高校時代文系だったか、理系だったかは、ほぼ関係なく、
みんな失敗ばかりでした・・・(笑)
ですから、やる気があれば、どうにかなりますので、
そんなに心配しなくても大丈夫だと思いますよ。
あと、時間があれば、中学や高校の家庭科の教科書に目を通しておきましょう。
栄養系の学科では、調理実習もありますので・・・。
※調理実習も、
1年生の前期は、
「野菜を美しくきれいに薄く手早く切る練習」
「包丁の正しいとぎ方」
「お米の正しいとぎ方&炊き方」
といった初歩の初歩から始まりますので、「料理は苦手」という人でも大丈夫。
そのうち慣れますよ。

◆大学名+シラバスで確認してみてください。